Nゲージ タキ1900 住友セメント
河合商会製・タキ1900(住友セメント×3両入り)を3ケース購入しました。
実車はコチラ。
定価2800円?×3ケースの価格よりも高かった。。。
コイツは意外にも現在プレミア商品みたいだな。KATOがタキ1900を模型化してるが、住友セメントバージョンは販売しておらず非常に品薄な車両のようです。
Nゲージ車両はコチラ。
前回、ヤフオクに1ケース出品されていて、入札参戦しましたが、5000円を超えた段階で諦めた苦い思い出の車両です。
コイツは九州は博多のリサイクルショップから遥々、埼玉まで輸送されてきました。
現在の東武鉄道・佐野線の終点は葛生駅ですが、かつてはその先から大叶・会沢・上白石方面へ線路が伸びており、そこから住友セメントの貨車が出入りしていました。
葛生駅は昔、何度も訪問した事があります。昔ながらの木造建築の駅舎です。
一般客は葛生駅が終点でしたが、さらに続く路線は貨物線専用。
貨物線は廃止されました。
住友セメントの拠点、上白石駅
ちなみに、このタキ1900住友セメントバージョンは東武鉄道・上白石駅常備の貨物列車です。
住友セメントの輸送は、発駅が四ッ倉→東武上白石→武州原谷と変わっていきました。
■東武鉄道セメント輸送廃止までの道程
1991 (平成03)年11月
東武上白石~ 東武業平橋のセメント列車3本の内2本が廃止、一部は隅田川駅着に変更。
1993 (平成05)年03月
ダイヤ改正前は東武上白石~東武業平橋間に運用される貨車6輌、東武上白石~隅田川駅間は同5輌だったものを、東武業平橋の貨物取扱廃止によりダイヤ改正後は東武上白石~隅田川駅間の貨車10輌の運用となる。
1997 (平成09)年03月20日
東武上白石~隅田川駅間のセメント輸送がこの日の運転を最後に休止、
9月には東武会沢線の貨物営業廃止。
1998 (平成10)年03月
東武上白石駅常備の住友セメント?所有のセメント専用タンク車が武州原谷~ 隅田川駅間で運用開始。
東武鉄道本線系統セメント輸送終了。。。
鉄道貨物輸送における東京の北の玄関口は隅田川駅です。その駅構内の北部に連なりそびえ立つセメント基地。(昭和40年から平成18年まで稼働)
現在その機能は完全に停止され、側線は撤去、サイロ群は解体されました。
この場所がまさに国鉄の物資別適合基地の先駆けとなった東京セメント運輸の姿なのだが、既に会社自体消滅し、儚い空気だけが漂っている。
かつてはここに関東各地のセメト工場からセメント専用列車が何本も到着し、活気に溢れていました。
後に設立されたセメントターミナルへの系譜を考えると、この東京セメント運輸が鉄道貨物輸送におけるセメント輸送にもたらした影響は極めて大きかったと言えよう。
我が国のセメントの国内需要量は、バブル経済期の1990(平成2)年度には8,629 万トンと史上最高を記録した。(『日本物流年鑑1991・1992』運輸省、1992年、p263)
また輸出を含めたセメ ントの国内生産量は、 1996(平成8)年度に1億トンに迫る9,927万ト ンと過去最高 となった。(『日本物流年鑑1997』運輸省、1997年、p245)
しかしバブル崩壊後の民間需要の不振や公共事業の抑制などによって国内需要は年々減少し、2009(平成21)年度は4,250万トンと1990年度に比べ半分以下に減少、国内生産量も大幅に減少して同年度は5,863万トンと なった。
トラック輸送の増大もあり、このことから、セメントの鉄道輸送が必要無くなり廃止、撤退が相次ぎ現在に至る。
今の世の中、トラックの運ちゃんが人員不足で大変な状況みたいだし、鉄道での大量貨物輸送を見直せば良いのにね。
需要無いのかなぁ。
それでは、またあいましょう!
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。