Nゲージ マニ30形 現金輸送車
皆さん、ご機嫌如何ですか?
さて、
今日は変わり種をご紹介します。
『現金輸送車・マニ30形』です。
日本銀行所有の現金輸送用荷物車、マニ30形です。マニ30形とは、日本銀行が所有し、国鉄線上で運用した現金輸送専用の荷物車です。その任務は、東京にある日銀本店から全国各地の支店へ送る新札の輸送、そして支店から本店へ戻す古札・廃札の輸送でした。
この任にはもともと一般の有蓋貨車が使用されており、添乗する日銀職員にとっては過酷な任務であったといいます。
しかし戦後の混乱期、インフレにより新札の発行・流通量が激増したことから貨車による輸送では警備上の問題が出てきました。このため日銀が計画したのが専用荷物車の製造で、一旦はGHQに却下されたものの、ちょうどそのころ、強盗団による現金輸送列車襲撃計画が露見したこともあって、結局6輌の専用荷物車の新造が許可されたという経緯があります。
当初、日銀は20輌の製作を計画したが、GHQ・CTSとの折衝の末、6輌となり、この輌数が最後まで続いた。
マニ30形は、外観は極力目立たぬように一般の客車に似せて製作されたものの、その一方で前後2つの荷物室は窓を鉄板で塞げるようにして、中央には添乗する日銀職員や警備の警官が乗車する警備室を設けた独特の設計となりました。
ちなみに添乗された経験のある方によれば、添乗する職員は荷物室の鍵は持たされていなかったそうで、たとえ途中で強盗が襲撃してきて脅されたとしても、荷物室の鍵を開けることはできないようになっていたのだそうです。
誕生から21年目の1970頃から、当局は次第にこの車輌に関する情報を公にはしないようになります。
1978年になると国鉄は『客車形式図』(国鉄発行)から本形式の掲載をしなくなりました。
名取紀之氏が本形式の鉄道模型を自作し、名取が編集長をしている『レイルマガジン』に掲載したところ、国鉄から抗議されたという。『とれいん』の編集長も国鉄関係者から本形式について掲載しないように要請されたという。
国鉄部内でも本形式の運行について知っている職員は、ごく少数でありトップシークレットだったそうです。
国鉄改革による荷物列車の廃止後もマニ30の運用は続行され、JR貨物がその籍を引き継ぎコンテナ列車に連結する形で運用が続けられました。
地方の高速道路の発達により自動車便への切り替えが進み運用が廃止されたのは2003(平成15)年度のことでした。
車両自体が廃止されたので模型化されたのでしょうね~。
しかし、マイクロエースの商魂は凄いですね~。
マイクロエース
(N) A1555 マニ30暖地型 2両セット
メーカー希望小売価格 5,292円
【商品紹介】
マイクロエースの完成品Nゲージ車両、マニ30暖地型 2両セットです。
青1色の現金輸送車
JRアンテナ取付後の姿を再現
マニ30-2009の妻板の配管は一部湾曲したパーツを使用
2両とも妻板の貫通扉には幌と渡り板はつきません
テールライト点灯。ON-OFFスイッチ付
【商品編成】
マニ30-2008 + マニ30-2009
【実車紹介】
マニ30は1978(昭和53)年から翌年に掛けて6両が製造された現金輸送車両です。
荷物室・荷物扉には窓が無いのが特徴です。
車両の性質から運用は公表されることは無く、東北・北海道方面や東海道・山陽方面の郵便荷物列車、
高速貨物列車に連結される姿がしばしば見られました。
2003(平成15)年を以て運用が廃止され、現在は耐寒型の2012番が小樽市総合博物館に保存されています。
【商品仕様】
スケール:1/150 9mm(Nゲージ)
商品形態:塗装済完成品
車体の材質:プラスティック
モーター:なし
ライト:テールライト点灯。ON-OFFスイッチ付
オプション:幅広室内灯(G0001/G0002/G0003/G0004)、マイクロカプラー自連・黒(F0003)
それでは、またあいましょう!
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